3DCADとは
- Three Dimensions Computer Aided Design
- 3次元コンピュータ支援設計と訳されます。
- 簡単に言うと、パソコンで立体をつくる設計の道具です。
- 干渉チェックや質量計算、組立検証、図面化などが行えます。
- 作成した3DデータをCAMやCAEに活用できます。
3DCAD価格帯別分類
分類 | 機能 | 価格 | ソフト名 |
ハイエンド | AA | 数百万円 | CATIA、NX |
ミッドレンジ | A | 百万円 | SOLIDWORKS、SolidEdge、iCAD |
ローエンド | BB | 数十万円 | ZW3D、InventorLT |
エントリー | B | 数万円 | Fusion360、Onshape |
無償 | C | 0円 | FreeCAD、DesignSpark |
導入コストの考え方
ライセンス費
- ノードロック、スタンドアローン、ドングル、ネットワークライセンス、
- フローティングライセンス、サブスクリプションサービス
保守費
- バージョンアップ費
サポート費
- 困ったことがあった場合に電話やメールなどで問い合わせ可能
パソコン購入費
- ハイスペックなマシンが必要
教育費・コンサルティング費
- 独学での習得は難しいので、トレーニングを受けることをオススメします
- 岩手県内でのセミナー開催情報 ⇒ いわて3D通信
購入する場合の例
◎ミッドレンジの場合
- 購入時(1年目)
- ライセンス費:100万円
- 保守費用:20万円
- サポート費:20万円
- 専用PC:30万円
- 基礎教育:20万円
- コンサル:50万円
- 合計 240万円
- 2年目以降
- 保守費用:20万円
- サポート費:20万円
- 合計 40万円
自社のニーズを確認する
自社は何をつくっているのか
- デザイン、機械設計、設備設計など
外部とのデータのやり取り
- データ形式や共通性、変換能力など
用途は何か
- 単品部品の加工、製造、アセンブリ設計など
拡張性
- 解析やCAMなどのオプション機能の有り無し
情報の集め方
- Web・ネットで調べる
- 体験版のダウンロード
- Web上で体験版をダウンロードできるものや、商社、販売代理店に問い合わせると貰えるものがあり、約30日間、無料で試してみることができます。
- 展示会・セミナーへの参加
- 販売代理店へ問合せ
※サイト管理人の私まで相談頂いてもOKです。
3DCADの選び方(初級編)
サーフェスとソリッド
- サーフェスは厚みを持たない面で構成され、ソリッドは体積を持つ立体形状になります。
- サーフェスは曲面を作成するのが得意で、ソリッドは平面的な形状を作成するのが得意です。
- サーフェス系の3DCADとソリッド系の3DCADと分かれます。
- 最近は両方できる3DCADが一般的ですが、ソリッドは得意だけど、サーフェスが苦手という場合もあります。
- 自社の用途にあったものを選ぶ必要があります。
- 例えば、デザイン系⇒サーフェス、メカ系⇒ソリッド
ソフトウエアの品質特性
国際規格 ISO/IEC 9126-1 ⇒ JIS規格 JIS X 0129-1
① 機能性 ・・・ 目的を実現するための機能が揃っている
② 信頼性 ・・・ バグの少なさ、正常に動作し続ける
③ 使用性 ・・・ 使い勝手の良さ、操作画面のわかりやすさ
④ 効率性 ・・・ 処理能力が早い、応答時間が短い
⑤ 保守性 ・・・ 修正のしやすさ、保守費用
⑥ 移植性 ・・・ 別環境への移しやすさ
まとめ
- 3DCADを選ぶ場合には、協力企業との連携も考えて導入する必要があり、データの互換性が上手くできるかを考慮する必要があります。また、設計変更があった場合に形状の変更が行いやすいかも、1つのポイントになってきます。
- その他、使いやすさ、保守費用などのランニングコスト、サポート面なども考慮して選ぶ必要があります。
より詳しく相談したい方は、こちら ⇒ お問合せフォームへ