いま注目しているハンディタイプの3Dスキャナを2つ紹介します。
EinScan HX
青色LEDと青色レーザーの2つの光源モードでスキャンができるハイブリッドのハンディータイプの3Dスキャナです。
青色LEDでは、迅速に3Dスキャンが可能。1秒間に1,200,000 点を取得しスキャンを行ないます。シングルスキャン範囲は420mm×440mm。最小ポイント間隔は0.25mmで精度は0.05mm以下となっています。
青色レーザーは、より高精度で光の影響を受けにくく、光沢のあるものや黒色の素材などの3Dスキャン性能に優れています。7つのレーザーラインの高速スキャニングによって、数分のうちに多くの対象物のスキャンニングを完了させることが出来ます。1秒間に480,000 点を取得。シングルスキャン範囲は380mm×400mm。最小ポイント間隔は0.05mmで精度は0.04mm以下です。※3Dスキャン対象にあらかじめマーカーを貼り付けておくことで、高精度な3Dスキャンが可能です。
つまり、青色LEDは高速3Dスキャンが可能。青色レーザーは、反射のあるモノや黒い物の3Dスキャン性能に優れている特徴があります。
価格が185万円(税抜き)と安価ですが、700万円クラスと肩を並べるくらいの機能があるようです。中国のSHINING 3D社が開発した機器で、これまでもEinScanシリーズとして安価で性能の良い3Dスキャナを提供しているので、こちらの機器も期待できそう。(※今回、掲載した画像は下のSHINING 3D社の公式YouTubeチャンネル動画からの静止画になります。)
付属ソフトウェアとして、EXSCAN PRO、Solid Edge SHINING 3D Edition、Geomagic Essentialsが同封されているようなので、簡単なデータ編集も可能そうです。
そして、EinScan HXにはカラーカメラが内蔵されているため、カラーでの撮影を行うことが出来ます。もし、顔や人体などの3Dスキャンを行いたいのであれば、同じメーカーの「EinScan H」があります。
EinScan Hは、LEDライトと赤外線センサーを内蔵しており、他のモデルとは違い眩しい光を使うことなく顔のスキャンを行うことが出来ます。これまでは行えなかった髪の毛のスキャンにも対応しています。価格は790,000円(税抜)。
iReal 2S
中国の3Dスキャンメーカー「SCANTECH」が開発提供している工業用3Dスキャナ―。日本の総代理店はAPPLE TREE株式会社。
光源に「赤外線」と「ブルーライト」の2つを搭載。
高速で大型モデルをスキャンする場合は赤外線モード、データーのクオリティーを求めて繊細なスキャニングが必要な場合はブルーライトに自由自在にモード切替が可能。
最大スキャン速度が1,500,000 点/秒。スキャナ精度は赤外線モードで0.15mm、ブルーライトモードで0.10mm。スキャン範囲は350~650mmが最適とされています。
マーカーポイントを使って位置合わせが可能(※マーカーを使わずにスキャンもできます)。注意点として透明や反射するモデル、または暗い物体をスキャンする場合は粉末スプレーが必要になります。
価格は1,150,000円(税別)。
詳細は、日本代理店APPLE TREE株式会社の運営するサイトを確認ください。
https://flashforge.co.jp/ireal2s/
赤外線モードのみの「iReal 2E」もあり、こちらは650,000円(税別)と更に安価に購入できます。
https://flashforge.co.jp/ireal2e/
中国の3Dスキャナが凄い
今回、紹介した3Dスキャナの2機種ですが、どちらも中国で開発されているものです。安価に手に入るようになってきたのは嬉しいことですが、日本の企業も頑張ってほしいところですよね。
がんばれニッポン!!