SOLIDWORKS認定試験であるCSWE(最上級)試験に挑戦される方のために概要と合格に向けた勉強・学習法についてまとめました。
公式サイト
CSWEについて:https://www.solidworks.co.jp/sw/support/8665_JPN_HTML.htm
認定試験について:
https://www.solidworks.co.jp/sw/support/solidworks-certification.htm
概要
CSWE(Certified SolidWorks Expert):Eはエキスパートの意味:最上級試験
CSWE認定技術者は、SolidWorksの高度な機能を活用し、複雑なモデリングの課題を解決する能力を示すことができる方のことです。CSWE認定技術者はSolidWorksの全ての領域にわたって包括的な知識を備えており、どのようなモデリングの問題も解決できる、同僚から頼りにされるSolidWorksユーザーです。
前提条件・受験資格
CSWE 試験の受験資格は下記2つの条件を満たしていること。
- CSWP 試験に合格している
- 少なくとも4つのアドバンス試験に合格している
Sheet Metal, Weldments, Surfacing, Mold Making, Drawing Tools
(※2013年1月時点で3つのアドバンス試験に合格している方、または2013年11月時点でCSWP-S:旧試験名CSWSP-FEAを含む4つのアドバンス試験に合格している方は旧前提条件が適用となり、CSWE受験可能です。)
受験方法
CSWA・CSWP試験と同様に専用のテスターでインターネットに接続してのオンライン試験で、受験資格があれば、いつでも受験可能です。※不合格の場合、再受験は 90 日後から可能となります。(私の受験した2013年のときは、180日後でした。)
受験操作ガイド:https://www.solidworks.co.jp/sw/docs/Step2_2014Nov.pdf
受験料
2019年5月6日現在、税抜で13,000円、8%の税込で14,040円
(私が受験したときは、調べてみると11,000円だったようです。)
試験購入について:https://www.solidworks.co.jp/sw/support/8665_JPN_HTML.htm
試験時間と合格ライン
試験時間:3時間
合格ライン:85%
私が受験した2013年6月では、160点満点中135点以上が合格ラインでした。
2013年6月時点ですが、
問題数:16問
配点:1問あたり5点、10点、15点
私145点で合格でしたので、あと1問外していたらもしかしたら不合格だったんですね。。。 間違えられる問題数は2~3問程度といったところでしょうか。いや、15点配点の問題を2問まちがえると不合格ですね!満点を取るつもりで挑まないと合格が難しい試験ということですね。。。
試験内容
さて、1番知りたい試験問題の内容ですが、公式サイトに記載されいてる、こちらの内容を理解しておく必要があります。
- ロフト
- スイープ
- 前後関係のあるアセンブリの変更
- インポートされた部品の変更
- ベルトおよびチェーン
- スケッチ ブロック
- マルチボディ
- 前後関係のあるアセンブリの設計
- スケッチ図
- ばねのモデリング
- ボディの移動/コピー
- 分割ツール
逆に言いますと、板金、モールド、溶接などといった問題は出ません。
(少なくとも私が受験したときには全く使いませんでした。サーフェスは少し使うかも。)
よく勉強した方が良いと思うのは、ベルトおよびチェーン、スケッチブロック、ばねのモデリングですかね。あとはスケッチ・モデリング・アセンブリの基本操作は必須ですね。
試験対策
さて、勉強法ですが、私はSOLIDWORKS公式のトレーニングマニュアルをやりました。
上の写真のようなリングの本になります。(写真はSolidWorks2010のものです)
SimulationやPDMまで入れると10冊以上の種類があります。
CSWE試験を合格するために必要な本は、上記の写真の3冊。
SolidWorks Essentials、Advance Part Modeling、Assembly Modeling
CSWEを受験できるまでに来ている人であれば、Essentialsは不要かもしれません。
私が特に勉強した本は、Advance Part Modelingですね。
アセンブリが苦手な人はEssentialsやAssemblyをやっておいた方が良いかもしれません。
こちらはSOLIDWORKSを購入した販売代理店から購入できます。
トレーニングマニュアル情報(SOLIDWORKS2019)
https://www.solidworks.co.jp/sw/docs/TML2019-JPN.pdf
1万円以上する高額な本ですが、試験合格のためには必須の本ですね。
残念ながら、CSWEに関する日本語版の本は、Amazonで売ってないが、海外版はあるみたい
【Amazon】https://amzn.to/2LywjqG
私が受験時には、なかったシステムなのですが、今はMy SolidWorksというものがあり、そこでも情報を入手して勉強できるようになっているみたいです。ただし、試験の情報を入手するためには、My SolidWorks Professionalが必要で、サブスクリプションサービスに入っている必要があり、さらに追加料金を払う必要があるみたいです。(1ユーザーあたり年間 $360)
My SolidWorks:https://my.solidworks.com
My SolidWorks (CSWE):https://my.solidworks.com/training/catalog?q=cswe
My SolidWorksの特徴:PDF資料
Youtubeサイトに、日本語ではないですが、海外の人がCSWEについて説明しているものがいくつかありますので、そちらも参考にしてみても良いと思います。
【Youtube】SolidWorks CSWE
https://www.youtube.com/playlist?list=PLmxMcRy8vrL6uq0Y8U2C6sj8a0kgFhJ0P
こちらのYoutube動画も一度確認しておきましょう。
ばねのモデリング:https://youtu.be/pbdMP0IDvBo
合格すると
CSWA・CSWP試験と同様に認定証とロゴをダウンロードすることができます。
※認定証やロゴのデザインは、変更されることがあります。(現在は別なデザインです。)
合格証のダウンロード、認定を公開することも可能で世界の認定者数を見ることもできます。
https://3dexperience.virtualtester.com/userportal
なんと、岩手県の高校生がCSWE試験に2名も合格しています。
高校生では日本初の合格で新聞などに多く掲載されました。
https://blogs.solidworks.com/japan/solidworks-blog/cswpcswe/hs3_cswe_goukaku/
新聞記事によると
SOLIDWORKSは世界で560万人が利用していて、CSWE取得者は世界で3,751人、うち日本は100人ほどみたい。
所感(体験談・私の受験経験から)
私が受験したのは5年以上前ですが、その時のことを思い出すと、これまでのCSWP試験に比べると難しくなかったという印象でした。時間もそこまで足りないということではなかったです。モデリングスピードというよりは、どうモデルを作成するかのアイディアをいかに早く思いつくかが合格のポイントになってきます。SOLIDWORKSのどの機能を使えばよいかを瞬時に判断できる能力が必要です。そのためにSOLDWORKSのトレーニングマニュアルをやっておくことが大事ですかね。そして間違えられる問題数が限られていますので、ケアレスミスで不合格はもったいないので気を付けましょう。問題文をしっかり読むことも大事です。問題文の意味をしっかりと理解してから取り組みましょう。
私がCSWE合格まで勉強した期間ですが、受験資格である4つのCSWPAの資格取得含めて、約1カ月間集中して取得しました。 平日の朝と夜や土日の時間を使って勉強しました。本当に短期集中型でCSWE合格までやりとげました。
- – CSWA 受験日:2011-12-28
- – CSWP 受験日:2012-10-06
- – Surfacing(サーフェス) 受験日:2013-06-08
- – Mold Making(モールド) 受験日:2013-06-08
- – Sheet Metal(板金) 受験日:2013-06-14
- – Weldments(溶接) 受験日:2013-06-15
- – CSWE 受験日:2013-06-18
- – Drawing Tools(図面) 受験日:2013-06-22
みなさんも本気で頑張れば必ず取得できます!!
ぜひ、資格取得にチャンレンジしてみてください!
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