SOLIDWORKSには、標準で製造性を考慮した設計(DFM = Design for Manufacturability)が行える検証ツールが搭載されています。
例えば、
- 加工工具が届かない形状になっていないか
- 穴が近ぎないか
- 加工コストが高くなる形状ではないか
- 板金加工しやすい設計になっているか
などを設計段階で確認します。

設計時に問題を発見できれば、
- 試作回数の削減
- 加工時間の短縮
- コスト削減
- 品質向上
につながります。
DFMXpressとは?
DFMXpressは、SOLIDWORKSに標準搭載されている製造性チェックツールです。

作成した3Dモデルを解析し、
「加工しにくい箇所」
「コストアップにつながる設計」
を自動で検出してくれます。
追加ライセンスは不要で、SOLIDWORKSに含まれるツールとして利用できます。
DFMXpressでチェックできる内容
DFMXpressでは、製造方法に応じたルールでモデルを評価できます。
切削加工、板金加工、射出成形の3つに対応しています。

板厚や穴の深さ・直径などのルールパラメータを設定することで、設計した3Dモデルの製造性を確認できます。

DFMXpressの操作手順
DFMXpressの使い方は、難しくなく、とてもシンプルです。
ルールパラメータを設定して「実行」ボタンを押すだけです。結果は、エラー箇所がハイライト表示されるので、どこに問題があるかを確認して、再設計を検討し修正を行っていきます。

まとめ
SOLIDWORKSのDFMXpressは、設計段階で製造性を確認できる便利な標準機能です。
「加工できるかどうか」をルールに基づいて客観的にチェックできるため、設計品質の向上や手戻り削減に大きく貢献します。特に若手設計者の教育や設計標準化にも効果を発揮し、製造部門とのコミュニケーションも円滑になります。
SOLIDWORKSには、このような便利な標準機能が数多く搭載されています。まだ利用したことがない方は、ぜひDFMXpressを活用し、「作れる設計」「コストを抑えた設計」を実現してみてはいかがでしょうか。

DFMXpressは非常に便利ですが、
あくまでルールベースの簡易チェックツールです。
例えば、
- 実際の切削時間
- 工具干渉
- 加工順序
- 成形解析
- 応力解析
までは行えません。
そのため、CAEやCAMなどと組み合わせることで、より精度の高い設計・製造検証が可能になります。
また、今回はXpress製品を紹介しましたが、有償の「DFM Pro」では、より多くのルールを設定しての検証を行うことができます。
今回の内容が皆様の少しでも参考になれば幸いです。
