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3次元設計能力検定試験

このたび、2019年4月より3次元設計能力検定協会の理事に就任いたしました。

私、今から約11年前に試験を受けていまして、当時、研修生では全国初の優秀賞をいただきまして、地元の新聞にも掲載していただきました。

今回は、私の体験談も踏まえながら、試験の紹介をしていきたいと思います。

3次元設計能力検定試験とは

3次元設計能力検定試験は、3次元設計技術者としての3次元CADのオペレーション能力、機械設計の基礎的能力を客観的で公平に評価する検定試験になります。

試験には、3つのコースがあります。

①3次元CADコース
— 3次元CADのオペレータ向け
受験科目:3次元CAD

②図面作成コース
— 3次元CADを使った製図技術者向け
受験科目:3次元CAD、JIS製図、公差設計の3科目

③プロ設計者コース
— 3次元設計技術者向け
受験科目:3次元CAD、機械設計7つ道具(JIS製図、公差設計、機械材料、強度設計、要素設計、信頼性設計、加工法)の8科目

【プロ設計者コースの特徴】
プロ設計者コースの場合は3次元設計能力のバランスを示すレーダーチャートが示されます。これによって、強み弱みを知ることができます。

配点:3次元CADが150点満点、他は50点満点の合計500点満点
合格レベルは全ての科目が最高点の60%以上、合格者のうち400点以上は優秀レベル

体験談)私のスコア証明書

定期試験時期:5月・11月の年2回実施
試験会場https://www.3da.or.jp/examination4.html
※東北では唯一、いわてデジタルエンジニア育成センターで受験可能です。
受験資格:特になし
試験方法:筆記試験、実技試験(3次元CAD)

試験科目
3次元CAD
・部品、アセンブリ、図面 など
JIS製図法
・製図関連用語、線の種類、投影法、投影図、断面図、寸法記入法 など
公差設計
・品質とバラツキ、寸法公差、幾何公差、公差の計算方法 など
機械材料
・金属、プラスチック、セラミック など
強度設計
・荷重の種類、力の単位、応力とひずみ、不静定問題、曲げ、ねじり問題 など
信頼性設計
・機械の寿命、故障のパターン、信頼性の確保、信頼性の入手 など
要素設計
・ねじの用途と種類、歯車の用途と種類、歯車の強度、軸受の用途と種類 など
加工法
・機械加工法、板金加工法、レーザー加工、曲げ加工、加工図面 など


試験時間割

9:00~10:30(90分間): 3次元CAD
10:40~11:25(45分間): JIS製図法
11:30~12:15(45分間): 公差設計
13:00~13:45(45分間): 機械材料
13:50~14:35(45分間): 強度設計
14:40~15:25(45分間): 信頼性設計
15:30~16:15(45分間): 要素設計
16:20~17:05(45分間): 加工法

体験談)休憩時間が短く、かなりハードな試験です。

勉強は?

私は約3カ月間の求職者向けの職業訓練を受け、受験いたしました。

【参考図書】
3次元CADから学ぶ 機械設計入門[第2版]- 初心者のための設計七つ道具
体験談)試験のほとんどが、この本の中から出ます。
https://amzn.to/2DBwHhL

独学で勉強する人は、まずは、こちらの本を読み、そして、練習問題をやってみましょう。

【練習問題集】


Amazon等で一般に売られていないので、直接、検定協会から購入する必要があります。
https://www.3da.or.jp/book.html
体験談)同じ問題が出たりもするので、購入してトライすることをオススメします。

最後に

私も今から約11年前に受験しましたが、機械設計をするための基礎知識を学ぶ良い機会でした。3DCADだけを学んでも設計業務は出来ませんから、このようなセットになった試験は非常に良いと思います。ぜひ、これから機械設計者を目指す人には受けていただきたい試験です。今回、紹介しきれなかった検定試験の詳細については、公式のホームページをご確認ください。https://www.3da.or.jp/index.html

 

追記

3次元設計能力検定試験に向けた勉強が出来るサイトを立ち上げました。
「めざせ!3次元機械設計技術者!!~岩手県から日本の製造業を応援~」
https://3dengineer.jp

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