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デジタルものづくり公開講座~デジタル化、地方だからできること~

 

2018年12月19日(水)岩手県北上市にある職業訓練法人北上情報処理学園「北上コンピュータ・アカデミー」で学生を中心に「デジタル化、地方だからできること」と題して講演をしてきました。私がこれまで取り組んできた体験、東北初の認定、日本人初の資格取得、世界一の表彰から本を出版するまで等の人生観から今後のデジタル化の時代を生き抜いていくために必要なことについてお話しをさせていただきました。※翌日の岩手日日新聞に掲載頂きました。

新聞には、大きく

「オンリーワン」が重要

と書かれていて、ちょっと恥ずかしいですね。
わたし的にオンリーワンって何だろう?って考えたときに、

自分にしかできないこと、自分だからできること

では、あると思うんですが、私は、

なりたい自分になる、やりたいことをする

というのが最初のスタートなのかなと思います。

そして、講演の中で、「井の中の蛙」の話しをしました。

『井戸の中にいるカエルは、ずっと狭い世界しか見たことがなく、海を見たことがないため、視野が狭く、ありきたりの知識しかない。狭い世界に生きて広い世界のことを知らない』
という意味ですが、後から言葉が追加されています。

『井の中の蛙 大海をしらず されど空の深さを知る』

狭い世界にいるからこそ、自分の道を究めることが出来たという意味。
たとえ狭い世界だったとしても、地道にその道を究めていえば、その世界の深いところまで達することができる。バカ正直にその世界を見続けて努力をすれば、ちゃんと成長ができます。

そして、今はインターネントを使うことで、「井(井戸)の中=家の中」にいても世界中の情報を収集できるし、情報も発信することができます。

もちろん、実際に人と出会う、実際の場所に行って自分の目で見て体験するというのは、凄く大事なことだと思います。私自身も色々な人との出会いで人生が変わりました。

今から10年前は、無職で手に職をつけたくて、地元の北上市で主催されていた3次元CAD講座を受講(この頃は人のためではなく自分のため)。そして、自動車内装部品の設計会社(神奈川県)に就職。2011年に今の職場(いわてデジタルエンジニア育成センター)に来て、人を育てるという仕事をしながら、色々な人と出会うことで自分自身が変わっていきました。困っている人を助けるということに喜びを感じ、人ときちんと向き合い、人の為に行動できるようになっていきました。そして、徐々に実際に会う人だけではなく、日本中、世界中で困っている人に自分の知識が役に立てばという想いで、3DCADの使い方などをブログなどで情報発信するようになりました。そういった本当にコツコツとした地道な活動を行っていくうちに、少しずつ人から信用されるようになり、仕事(お金)にも繋がっていきました。

私が本当に実感している言葉として、「情けは人の為ならず」です。

人の為に質問に回答したり、ブログで情報発信していたことが、最終的には自分の成長につながっていて、本を出版するまでの良い結果として帰ってきました。

そして、学生には、5give1take」で行こう!と伝えました。

ギブ&テイクという言葉がありますが、人から教えてもらった言葉で、

5つ与えて、何か1つでも自分に返ってくれば良い

という気持ちで活動することが長続きの秘訣かなと思います。

 

今後、AI(人工知能)やロボットといったデジタル技術が発展していきます。

そんな中で、私自身が思う「なくならない仕事」は、

より人と向き合う仕事

パソコンに向かってする孤独な仕事だとしても、パソコンのディスプレイの先に見える、人の笑顔や喜んでいる姿を、どこまで想像して仕事ができるかが重要なのかなと思います。そういう仕事や人は、今後もなくならない必要な仕事、人になっていくのだろうと思います。

今人気のユーチューバーも、楽しい映像を投稿して人を笑わせたり、喜んでもらえるように人と真剣に向き合っているから仕事(お金)になっているんだと思います。

私がブログで情報発信しているのも、ブログを見た人の少しでも役に立って次に進んでいけるようにです。

デジタル技術って、一見、冷たく感じられやすいですが、

人への想い

これなくしては、発展しない技術、生き残れない仕事なのかなと思います。

今後のものづくりについては、下図を使って説明。
コンセプトは、これまでの大量生産から、よりパーソナライズ(個人向け)に。
設計は、インターネットを使って誰とでもコラボレーションしながらできるように。
生産・製造は、3Dプリンタやロボット加工など、柔軟にモノが加工できるように。
販売は、高価なモノを買う・持つというより、豊かな体験に人はお金を払うように。
運用は、モノがインターネットとつながって、購入後にアップグレードできるように。

デジタル技術が発展していく中で、生き残っていくのに大切なこととして「スピード」。トライ&エラーで間違っても良いからチャレンジしていこう!、情報発信・ネットワーク(出会い)、オンリーワンの3つが重要。それに場所を追加することで、地方だからできることにつながっていきます。

実際に今年行った、みちのく民族村での「Fusion360Meetup」について写真と動画で紹介。
https://3ddofactory.com/fusion360-meetup-touhoku-kitakami

今後も地方から色々と発信していきたいと思っていました。
私なりの地方でもできること、地方だからできることを探し求めて。
当日は学生を中心に60名の人に聞いて頂きました。
今回の話しを聞いてくれた人、このブログをみてくれた人の今後の参考に少しでもなってもらえれば幸いです。

講演や実習など、何か御依頼ありましたら、ご相談ください。⇒ お問い合わせ

追記
Webサイト「きたかみ仕事人図鑑」に分かりやすい記事で紹介頂きました。

 

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